林森北路のKTVを調査してたら、ポン引き兄弟と仲良くなった。

台北の夜の街、林森北路を毎日歩いているから地理が繋がってきた。せっかくなので、ポン引きと絡んでKTV調査をしておこう。

TAKAの家は林森北路の近く。毎日歩いているからやっと地理が繋がってきた。

台北の歓楽街、夜の林森北路

この道を何度歩いたことだろうか?

林森北路のKTV調査

よし、今日で最後だ!

ポン引きと絡んでKTV調査をしておこう!

宿題が…。

というTAKAを無理矢理連れて行く。今日はポン引きのオバちゃんに付いていった。

台北のKTVポン引き

見るだけだからね。と強く伝える。

ダイジョウブダイジョウブ、見るだけダイジョウブー。

林森北路のKTV 東方情人

林森北路はKTVだらけ。おばちゃんと一緒にすぐ近くのマンションのエレベーターを上がる。ドアが開くと、スタッフの若いオトコが入口にたくさんいて、女の子が通路を歩いている。

日本のカラオケボックスのような作り。部屋に通される。そう、これがKTV!

部屋に入るときに、「見るだけだから!」と、もう一度念を押す。

オバちゃんがソワソワしながら言う。

「ダイジョウブ、見てから考えて!女の子もうすぐ来るから!」

なんとも成立させたい様子。w

TAKAとソファーに座る。

そしたら、入口のへんがザワザワ言うて、オバちゃんを先頭に女の子が入ってきた。

座っているボクらを5人の女の子が見下ろして、1人ずつ名前を言う。

(ちなみにあんまりカワイクなかった。)

なるほど。こんな感じなのか。

台中のときとちょっと違う。台中のときのほうがゴージャスで、品があった気がする。

そして、確かにこの状態は帰りにくい(笑)。

日本人の流される心理をうまくついている。

でも、そんなものには負けない。

女の子がいまいちだから帰る!

はっきりそう言うと、

お客様お帰りですー

道が開ける。

慣れたもんだなあ。w

エレベーターを降りても、まだオバちゃんは付いてくる。

相変わらずの執念です。

そしたら、ポン引きのオッサンが前からやってきた。

ポン引きが出会った。

そして話を始めた。

台北のKTV兄弟ポン引き

そしたら兄弟だった(笑)。

兄弟でポン引きって!

オッサンが力強く言う!

俺に任せておけ、あっちだ!

面白そうだから、付いていく。

道路の反対側にわたってしばらく歩く。あそこだ!と遠くのビルを指差す。

林森北路のKTV 大○星

あ!あそこは数日前に通ったKTVだ!

2日目前のオバちゃんは2000元って言うてたぞ、と言うと、下を向いて考えはじめた。

自転車に乗ってるオバちゃんか?

自転車に乗ってなかったような気がするが、「そうそう、自転車のオバちゃん!」と答えると、また下を向いて考えはじめた。

分かった、あいつが言うなら俺も2000元にしてやる。

おお、やりました。ポン引き同士のライバル意識があるんでしょうか?

見るだけのくせに値段交渉してる自分に笑けた。

エレベーターを上がって、入ってみるとここもKTVでした。

見るだけだぞ!と念を押す!

ダイジョウブダイジョウブー!

そして、部屋に通された。

狭っ!

さっきより狭かった。

ソファーに座ってしばし待つ。

ポン引き兄弟がバタバタと慌ただしい。

また入口が騒がしくなって、ゾロゾロを入ってきた。

5人きた!

この部屋は狭いんで、キューキューです…。

(ちなみに、今回もカワイクない。)

さらに、女の子はやる気がなさそう。

入口の外から、ポン引き兄弟が背伸びしながらボクらの様子を心配そうに見ている。

どうだ!という空気がカラオケボックスに流れる。

静かだ。

緊張した空気感。

しかし、負けないぞ。

席を立とうとしたら、

ちょっと待ったー!

とポン引きが言って、また女の子がゾロゾロ入ってきた。

5人増えた。w

めちゃくちゃ狭い部屋の中央にボクら2人がソファーに座って、それを取り囲むように10人の女の子が見下ろす。

狭いって!

入口のポン引きはもう見えない。オッサンが背伸びしたとき、頭が少し見える(笑)。

日本語喋れる人!って聞いたら1人が手を挙げた。

英語喋れる人!って聞いたら1人が手を挙げた。

同じ子だ。いや、オバちゃんだ(笑)。

横を見たら、TAKAは下を向いて、手で顔を抑えながら笑っている。

「YOSHIに任せます!」

圧迫感が半端ない!

「この中で話したい子いる?」

「いない!でも任せます!」

みんながボクを見ている。

隣の部屋の歌声が漏れる。狭いカラオケボックスの中。誰もしゃべらない。無言のプレッシャーとはこういうことか。

みのもんたにファイナルアンサーって言われる感じってこんなんだろうか。

ここまでやってくれたから、1時間だけ話でもするか、と思って、もう一度全員の顔を見てみた。

やっぱり止めとこうと思った(笑)。

やる気がなさそうなのだ。w

答えははっきりした。

大きく息を吸って、大きな声で、

すいません、帰りますー!

って言うた。そして深く頭を下げた。

緊張がとけて、時間が動き出す。あーあー、っていう空気です。

お疲れさまでしたー

女の子たちはバラバラにお辞儀をして、挨拶してくる。

ポンビキ兄弟は、手で顔をおさえてアチャーという顔をしてる。

キツキツの部屋の出口への道が開ける。

部屋を出て、階段で入口に戻る。

「もうこの街は出入り禁止だ」ってTAKAが下を見て笑ってる。

ビルを出たら、ポン引き兄弟の元気はもうなかった。

オバちゃんはどっかに行った。

オッサンが悲しそうな顔で話す。

あのね、2000元でカワイくて日本語喋れる子なんて難しいんだよ。

そういうことらしい。

悪いことをした。

申し訳ない。

林森北路のKTV通り

最後に申し訳なかったと、オジちゃんと握手をかわす。ポン引き兄弟ありがとう!

こんな感じで最後の夜はブラブラしてました。

台北のポン引きはいい人が多いです。

結局入ってないから分からないけど、1時間2500元ぐらいで女の子がつきます。みんないい人たちです。興味ある方はどうぞ!