インド旅行の6日目。夜のガンジスツアーを薦められた。2人で50ドル。「金がないから、自分で歩いていくよ。」とガイドのチャオラさんに伝えた。
「気をつけてね。歩くと遠いよ。」
「リキシャでいくよ」
「いくらか知ってるの?」
「50ルピー」
「なんで知ってるの?」
「チェックしてる。いっしょに行く?」
「行かない。気をつけてね。」
こんなツアー客をどう思うのかな?と思っていたら、僕のことをすげー貧乏と思ったようです。金を貸すよ。と言い出した。
「お前は貧乏だから、俺のカードを持っていけ!」
いやいやいや。クレジットカードを渡したらダメでしょ。少しぐらいお金ありますから大丈夫です。
「気にするな、俺はお金もちじゃないけど、ココロモチよ」
もちろん、丁重にお断りしました。やっぱ、いいヤツなんかな?
ホテルを出て、近くのゲートウェイホテルまで歩いて移動。ゲートウェイホテルは五つ星の大きなホテルなので目印に丁度いい。入口にはオートリキシャがたくさんいて、「乗れ!乗れ!」と声をかけてくる。
オートリキシャでガンジス川に向かう
1人に値段を聞いたら、100ルピーだった。そしたら、違うやつが来て、60ルピーだ。その向こうのリキシャは「俺はもっと安いぜ、だんな。」みたいなことを言ってる。5人ぐらいに囲まれて、その中で、人のよさそうなおじさんに50ルピーで行ってもらうことにした。
オートリキシャに乗って、いざ出発!
10分ぐらいでガンジス川に到着。しかし、土地勘がないからどこか分からん。人の流れに任せて歩く。インド人が話しかけてくる。
「ボートが最高だぜ!」
「俺の店がこのへんにあるんだ!」
「俺はガイドじゃないから無料だぜ!」
次々現れるインド人と話しながらガンジスを目指す。そして、ガンジス川に着いた。後で知ったのだが、夜のガンジス川では、毎日、日没後に祈りの儀式プージャというのをやっている。
この日もたくさんの人が観光で見に来ていた。ガンジス川のDashashwamedh Ghat(ダシャーシュワメード・ガート)です。
プージャとは?
プージャ(礼拝)とはヒンズー教の神像礼拝の儀礼だが、パッと見はお祭りだ。いろんな儀式を火や煙でブンブンやってます。ガンジス川に花を浮かべ、火を掲げて祈りを捧げるので、花を買わないか?とあちこちで言われます。
プージャ(pūjā)とはヒンドゥー教における礼拝の儀式の事である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/プージャ_(ヒンドゥー教)
オプショナルツアーで来ると、結構なお金を取られるが、自分でガンジス川まで来たら、プージャを見るのは無料です。ただ、ボードに乗って観賞するとお金がかかります。金額は交渉してみてください。僕はガイドの誘いを断って、自分で来たので、またガイドの機嫌が悪くなりました。
プージャの時間は明確には決まってなくて、日没後という感覚です。僕はプージャのことを知らなくて、たまたま夜にガンジス川に来たらやってました。観賞できてよかったです。ガンジスに来たら絶対見てみてください。おススメです。
祈りの儀式プージャ
Ganga Seva Nidhi というところで観賞しました。1時間ぐらい見てた。バラナシの街はなんかインドっぽい。雰囲気がいい。
ガンジス川からリキシャでホテルに帰る
プージャを鑑賞した後、ホテルに戻ることにしたが、少し歩くことにした。オートリキシャやリキシャが次々声をかけてくるが、歩きたいんだと断る。
しばらく歩いてから、リキシャを探す。人のよさそうなおじさん発見。ホテル名を言うと、あきらかにクエスチョンマークの顔。わかりやすい。
そのくせに、150ルピーだ!と言ってくる。
やめとこ
次に見つけた人のよさそうなオヤジにホテル名を言う。またクエスチョンマークの顔。ちょっと考えてから100ルピーと言ってきた。
やめとこ
そのやりとりを見てたインド人3人組がやってきて、ゲートウェイホテルの場所をリキシャのおじさんに説明してくれる。
リキシャのオヤジが「分かった!」みたいなジェスチャーをしてる。ほんまに分かってるのか?50ルピーというと、OKOK。乗ってくれ旦那!の状態。心配だが、まあいいか。
レッツゴー!
リキシャはオートリキシャでなく、自転車だ。ゆっくり街が見れるからいいけど、ガリガリのオヤジは2人を乗せてめちゃくちゃ重そうだ。ゆるやかな坂道だから、必死に立ちこぎしている。横を歩く人のほうが早い。
坂道で降りてあげようかと思ったが、あまりにオヤジが必死なので、
がんばれ、ファイトだ!
と応援してた。真っ黒で痩せてるオヤジ。頑張った。1回も足をつかずに、ゲートウェイホテルに到着。そのまま誘導して、僕らのホテルまでいってもらった。
左折するときに、左手を左下に下げて曲がるのが可愛かった。到着後、50ルピーを渡したが、ポケットに入っていた20ルピーをチップとしてあげた。
ありがとう、だんな!
最高の笑顔。インド人っぽかった。