台湾ウェブ制作事情を日本人経営者に聞く!競合も経験者も少ない台湾

待ち合わせ場所の忠孝敦化の和民を見つけた!

台北の和民

台湾でウェブ制作会社を経営している社長さんと待ち合わせだ。

台北の和民は日本よりオシャレな外観

台湾の和民は日本よりおしゃれ

台北の和民は日本よりオシャレな内装

店内もおしゃれな感じ

お忙しいなか、初対面の僕らに時間を作っていただいて感謝です!

海外で会社経営する方の話は面白い

海外で自分と同じ仕事をしている人と話すのは楽しい。いろんな発見があるから。

最初は雑談。印象に残ってるのは、

日本のそばが恋しい。台湾にはない。
日本人は台湾ではモテる。
台湾人男子に帽子やヒゲの人はいない。
台湾は喫煙率が高い。

台湾で起業に至った経緯を聞く

彼は日本で名の知れた会社で、普通にサラリーマンをしてた。でも、突然、台中と台北の間ぐらいのところに引越してきて、日本語講師として台湾生活をスタートした。その街には日本人が6人しかいなかったんだって。

台北以外は日本語どころか英語も通じないので、もう中国語を覚えるしかない。だから、勉強するにはいい。授業以外の時間で、生徒に中国語を教えてもらって必死に勉強して、3ヶ月ぐらいで多少マシになったそうです。

日本語講師は資格がなくても、ちょいちょい募集してるらしい。給料は日本円でだいたい9万ぐらい。言葉や生活に慣れた彼は、ウェブのサーバー屋さんみたいな仕事で創業した。

台湾ウェブ制作事情

現在は、ウェブの制作も行っているようです。彼の会社は、現在6人で、Google Appsの販売代理店で、Yahoo台湾のリスティングの代理店です。すごい!

台湾では、優秀な人はウェブ制作の仕事は選択しなくて、半導体とかそういう業界を選択するそうです。だから、求人をだして、HTMLコードが分かる経験者が来ることはないそうです。

逆に、市場に日本ほどの競争がないので、日本みたいに価格競争にはなりにくい様子。

台湾でIT会社を経営する方に話を聞く

競争市場はいつでも大変だ。日本はほとんどの市場が成熟しきってしまっている。

WordPress構築単価を聞いても、日本より高い。台湾のほうが制作単価が高いのだ。これは意外でした。生活費は安いから、うまくやれば確実に台湾のほうがいい暮らしができるということになる。

会社の創業資金は日本よりかなり高くて、何百マンもかかるそうです。世の中は狭いもので、僕らが担当しているクライアントの台湾ブランチの顧問を彼は担当してたことがあった。サイトリニューアルのときはガイドラインに沿って作ったらしい。

ということは、そのガイドラインは僕らが知ってるヤツが作ったものかもしれない。狭いねえ。

多言語サイトのSEO

僕は、英語、韓国語、中国語のサイトを運営してるが、海外の流入はそれほど多くない。

去年作った、「台湾他力旅行記」も中国、台湾のアクセスは少ない。これがコンテンツ力なのか、SEOなのか気になるところ。だから、国ごとの流入思索やSEO事情に興味がある。

言語、ドメイン、サーバーのIPなど、いろいろな要因が考えられるが、確証がないまま、いろいろ実験してる。ちなみに、台湾においては、SEOにサーバーの場所は関係ないそうだ。結構確かな筋の情報だったので、信じる。

ということは、ネイティブサイトからの被リンクがすべてだ。この結論が僕の中で確実なものになったのでよかった。彼の考えるビジネスモデルも聞いて、充実してました。

台湾のデザイン事情

デザイナーのYANは中国のデザイン事情に興味津々。次々と質問が飛ぶ。

台湾のデザイン事情に食いつくYAN

自分がデザインした中国語のサイトが中国人にどう見えているのか気になるそうです。いろいろな角度の質問が面白かった。

フォントで有名なDynaFontフォントは台湾の会社だけど、中国語のフォントは作っていないそうです。ビジネスにならないからだろう。

中国で文字を目立たせたいなら、文字を大きくするか、目立つ色にする。それが基本的な考え方だそうです。

だから、フォントはそんなに重要ではないのだ。スーパーのチラシみたいなんがいいので、書体マーケットがないのです。それに加えて、ソフトウェアはすぐコピーされるので、ソフトウェアビジネスが難しいというのもあるかもしれない。このモラル感に中国と台湾で違いがあるのかは分からない。

あと、背景が白のデザインは嫌われるそうです。手抜きと解釈するのでしょうか?

こういう状況が今後変わるのかどうかはよく分からない。でも、たぶん、変わらないと僕は思う。

楽天が台湾に進出したときに、最初は日本流だったんだけど、結果がでないから、台湾流に変わってきてるそうです。国ごとのデザインの違いは面白い。

テコンドーの試合で台湾人の反韓感情が高まる

尖閣諸島のことや、台湾、中国、韓国の関係とか、気になることは何でも聞いた。

最近、テコンドーの試合で、不当な判定で台湾人が負けたそうです。ネットで調べたらすぐ出てきた。だから、台湾人の反韓感情が高まってるそうです。

2010年アジア競技大会におけるテコンドーでの失格判定は2010年11月17日の女子49kg級予選1回戦で起きた。チャイニーズタイペイのスター選手、楊淑君はベトナムのヴー・ティー・ハウと試合を行ったが9-0とリードした試合時間残り12秒にかかとに着用する電子防具(センサー)に公認されていない規格外のものであると判断されて失格となった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/2010年アジア競技大会におけるテコンドーでの失格判定

映像を見たら、勝利目前で、ソックスが違反!って言われて、負けた台湾人は泣いてました。

台湾は親日だけど、中国や韓国とはあんまり仲良くないんですね。みんな仲良くしたらいいのにね。利権があるから、仕方ないのかな。アジアはほんとに微妙なバランス。

いろいろ話ができて面白かったです。

台北の和民でWEB談義

最後にお店の前で記念撮影。4人で5000元くらいだったかな。台湾の和民はまあまあ高いよ。

台中より台南がオススメ?

帰りのタクシー待ちのときに、明日から台中に行くんです。と伝えると、台中に行くんだったら、台南のほうがいいよ。と薦められた。

台南の高雄には小琉球というサンゴ礁でできてる小さな離島があるそうです。

バイクを借りてグルッと回るのがいいそうです。

台南の高雄にあるサンゴ礁の小琉球

ググったら、いい感じの写真がでてきた。こりゃいいな。

明日から高雄に行くか!

あと、台北とその他の都市は全然違うそうです。一番違うのは言葉。台北以外では英語は通じないことが多いそうです。

それにしても、明日から日本へ社員旅行という忙しいときに、3人から質問攻めに快く対応してくれて本当にありがとうございました。

帰りのタクシーの中で、TAKAが、

あの社長さんすごい!あの社長さんすごい!

と、えらいリスペクトしとる(笑)。

日本での安定した生活を捨てて、台湾にやってきたその行動力が彼には尊敬に値するのだ。帰りのタクシーで酔っ払いながら、ずっと言ってた。住みたければ、さっさと住めばいいのだ(笑)。

しかし、台湾はアリだと僕も思った。中国語を学ぶために、上海に行こうかと思っていたが、台湾から入るのはアリだわ。そんなことを思いながら、急遽、タクシーは方向転換。

3人の気持ちは1つだった。今年もまたあの場所へ向かう!

林森北路!

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