本場のムエタイを見たことないので、ムエタイを一度見てみたかった。旅行ガイドブックの「地球の歩き方」には、ムエタイ観戦できる場所が2か所のってた。ラーチャダムヌーン・ボクシング・スタジアム(Ratchadamnoen Boxing Stadium)とルンピニー・ボクシング・スタジアム(Lumpinee Boxing Stadium)だ。
ルンピニーは聞いたことある。ホテルからは、そのルンピニーが近いことが分かった。歩いていけそうだったので、詳しく調べてみると、火金は18時30分から、土曜は17時と20時。
料金は、席によって違っていて、リングサイドで1500バーツぐらい。数年前は500バーツだったそうだが、観光客向けの料金はどんどん高くなってるらしい。
ムエタイの話をしていたら、キューンさんが言った。
「ムエタイは玄人向けで面白くないよ、K-1みたいな華やかさはないから。」
プロのシュートボクサーだったオトコの言葉は説得力がある。
井口さんも言う。
「ムエタイを見に行くなら、俺らの戦いを見ろ!」
そんなわけで、急遽スパーリングが開催されることになった。
素人のオッサンの戦いだ。
色鉛筆工場でムエタイスパーリング!
スパーリングが始まったのは、お昼休み。
みんながご飯を食べたり、休憩したりしてる中で、キューンさんがサンドバックを蹴り始めた。
格闘家はサンドバックがあると蹴りたくなるのだろう。サッカー選手がボールがあると蹴りたくなるのと同じだ。
井口社長も黙っていない!
左フック!
タイ人はフラフープしながら遠くから見ている。お昼休みですから。
10分ぐらいサンドバックを蹴ってました。ちょっと疲れましたわ。キューンさん。
俺はまだまだいけるぜ!
フラフープは回り続ける。
ご飯を食べながら遠くから見ているタイ人。
まだ、やっとるでー、みたいな感じ?
おおっと!タイの人が乱入!
不意打ちでボコボコ。キューンさん防戦一方!ピンチ!
しかし、殴り疲れたタイの人はクタクタになってギブアップ。
防御だけでこのピンチを乗り切った。
さすが、キューンさん。さすが、元シュートボクサー
ついに!スパーリング!
じゃ、そろそろスパーリングを始めようか。
ちなみに、この地面はスパーリング用に作ったらしい。金かかってますな。
やりますか。
目が本気です。
いきなり大技でた!
後ろ回し蹴り!
近くで見ると迫力があります。
プレッシャーを感じます。
こっちを見たらホッコリします。
タイ人のスタッフはフラフープをしながら、2人のスパーリングを遠くからチラチラ見てます。どんな気持ちで見ているのでしょうか?
ここで働くタイ人には、日本人のイメージが屈折して伝わっているはず。
だって、日本人の社長はサンドバック叩いたり、ベンチプレスをしていて、日本から来客が来たらスパーリングしてるのだから。
そんなタイ人などお構いなしで、まだまだ続くスパーリング!
おりゃー
2人が組み合って首相撲に!
その後に、もつれるように転んで、スパーリングは終わった。
足が擦り傷だらけ。疲れきって、しばらく放心状態。それにしても、井口社長は44歳とは思えない。
タイのコーリン工場では、お昼休みに、セパタクロをしたり、スパーリングをして和気藹々としている。ムエタイを見に行くより面白いよ!
そして、本日の午後は1年に1回の消火訓練です。たまたまそんな日にやってきてしまいました。せっかくなので、消火訓練も見学しました。