プノンペンの託児所では、日本から持ってきたこのミシンでいろいろと作ろうとしてる。流行のフェアトレードだ。
しかし、フェアトレードとフェアでないトレードの境界が僕にはわからない。

このときに、作っていたのは、網目のポシェット。日本から送られてきたサンプルを見本にしながら、カンボジアの人が作っている。
僕が預かっていたサンプルのポシェットも渡した。

ここで作ったモノは、日本のバザーとかで数百円で販売する。僅かな金額にしかならないが、その売り上げをカンボジアに持ってきたら援助金になる。
1万円あれば、子供が1人1年間学校に行けるそうだ。(2009年当時)
しかし、フェアトレードは本当に難しい。
目の肥えた日本の市場で継続的に売ることは簡単なことではない。
ボランティアのビジョンに共感して買ってくれたとしても、大抵1回限りだ。継続的に買ってもらうには、商品のクオリティが高くないとダメだ。
この1年たくさんのフェアトレードの現場を見てきたが、成功しているのは本気で商品開発をしている一握りだった。

託児所には食堂を建設中。なかなか進んでいないようだ…。